「忘れては思い出す、その繰り返しが記憶をつくる|認知心理学から考える効率的な学習法」

A person sitting at a table in a library 日本語教育

「あぁ、この単語、
前にも見た気がするんだけどなぁ……」

そんな経験は誰にでもありますよね。

私も今朝、イタリア語で「庭」を意味する giardino がまったく思い出せませんでした。

「こんなの、新出単語じゃないの?💢」

と文句を言いながら調べてみると、実はずいぶん前に、確かに習った単語でした。

あまりにもキレイサッパリ忘れていて、自分でもビックリでした💦

でも、認知心理学ではこの

「忘れてしまった」
「思い出せなかった」


という経験そのものに意味があると考えられています。

なぜ何度も復習すると、覚えられるのか

人の記憶は、
一度覚えただけでは定着しません。

時間の経過とともに忘れていくのは、ごく自然なことです。

しかし、忘れかけた頃にもう一度思い出そうとすることで、記憶は少しずつ強くなっていきます

だからこそ、復習の回数が大切なのです。

人はなぜ忘れてしまうのでしょうか。
忘却の仕組みについては、こちらの記事で詳しくまとめています。

英単語学習で感じた「穴が埋まる感覚」

英単語を一度に20〜30個覚えようとしても、なかなか全部は覚えられませんよね。

でも、翌日や数日後にもう一度見返すと、

・覚えている単語
・あやふやな単語
・まったく覚えていない単語


が見えてきます。

何度も復習していくことで、忘れていた「穴」を少しずつ埋めていくのです。

例えば、英検1級レベルの単語などは難易度が高く、覚えるのも一苦労です。

あまりにも難解で心が折れそうになりますが、この場合も何度もしつこく復習することで、大きな穴も埋められていく感覚になります。

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「また忘れてる!」という失敗が記憶を強くする

わが家では、上の子が洋書のSF小説を読むことにハマっていた時期がありました。

知らない単語が出てくるたびに辞書を引いていたのですが、前に調べたはずの単語を忘れてしまい、

「チクショウ、また忘れてるよ!」

悔しがっていたことがありました。

この感情って、実は記憶にとってすごく大事なのです。

認知心理学では、 「思い出そうとする行為そのもの」が記憶を強くすることが分かっています。

・一発で覚えられなかった
・また忘れていた
・何度も辞書を引いた


というのは、一見すると「失敗」に見えるけれど、実は脳にとってはかなり意味のあるプロセスだったりするのです。

特に、
「あー!これ前にも調べたのに!」

っていう悔しさや軽いショックは、脳に「この情報、意外と大事かも?」という指示を与えやすいのです。

勉強時間よりも、復習する回数が大切

長時間勉強することも大切ですが、
それ以上に効果的なのは「何度も思い出すこと」です。

一度にたくさん覚えるより、

忘れて、
思い出して、
また忘れて、
もう一度思い出す。


その繰り返しが、長期的な記憶につながっていくと言われています。

「忘れること」そのものについて興味を持った方は、忘却曲線についてまとめたこちらの記事もぜひご覧ください↓

まとめ

「忘れてしまった。」

それは決して悪いことではありません。

忘れかけている状態から、繰り返し思い出すことは、記憶を強化させることにつながるのです。

もし今、英単語などの勉強内容や新しい学習内容をすぐに忘れてしまって落ち込んでいる方がいたら、ぜひ思い出してください。

忘れることは失敗ではありません。

記憶が定着していく途中なのです。

お互い目標とするゴールまで、一歩ずつ進んでいきましょうね! 🌱

今日も読んでくださり、
ありがとうございました♪
Have a nice rest of your day♡