子どものメタ認知力を高める親の声かけ|自分で考える力を育てる具体例と実践法

woman sits thinking on hill 日本語教育

はじめに

皆さん、こんにちは😊

ジメジメした天気が続きますね☔️

前回は「忘れては思い出すを繰り返すと記憶が定着する」というお話を書きました。

今回は「メタ認知」についてお話しします。


最近よく耳にする「メタ認知」。

「自分で考えて行動できる子になってほしい」

「失敗しても前向きに成長してほしい」


そう願う親御さんにとって、今注目されている力の一つです。

メタ認知とは

メタ認知とは、自分自身の思考や行動、感情などを客観的に見つめる能力(=自分を客観視する力)のことです。

認知を認知する(自分がどのように考え、行動しているかを客観的に捉える)」ことから、メタ認知と呼ばれています。

メタ認知逆メタ認知
感情一歩引いて「私は怒っているな」と観察できる怒りに支配され、感情のままに行動してしまう
視点俯瞰で全体像や他者の立場を想像できる自分の視点しか見えず、自己中心的になりやすい
思考自分の失敗を「どう改善すべきか」と分析できる「自分はダメだ」と思い込む、または他人のせいにする



では、子どものメタ認知力が高まると、どのような効果があるのでしょうか

メタ認知力が高い子どもに期待できる3つの効果

1. 課題解決能力が高まる

問題の本質に基づいて適切な行動を導き出せるため、どのような状況でも柔軟に課題を解決できるようになります。

具体例① テストで思うような点数が取れなかったとき

メタ認知が低い場合は、

「自分は勉強が苦手なんだ……」 で終わってしまいがち。

メタ認知力が高い場合、

「漢字はできていたけど、計算ミスが多かったな。」

「問題を最後まで読んでいなかったかもしれない。」


「次は時間配分を変えてみよう。」

と、原因を分析し、次の行動につなげられます。

具体例② 工作がうまくいかなかったとき

メタ認知が低いと、

「あー、また失敗した」

「もう作りたくないな」

で終わってしまうことも。

メタ認知が高い場合、

「テープじゃなくてのりを使えばよかった。」

「先に土台を作るべきだった。」


改善策を考えられるようになります。

2. 感情をコントロールしやすくなる

自分自身を俯瞰することで、怒りや不安に流されず、冷静に対処できるようになります。

具体例① 友達とケンカしたとき

メタ認知が低いと

「もう絶対遊ばない!」

と感情だけで反応してしまいます。

メタ認知力が高い場合、

「今、自分はすごく怒っている。」

「少し時間を置いてから話そう。」


と、自分の感情を客観視できます。

具体例② 発表会の前

メタ認知が低いと、

「緊張しちゃうよ」

というだけで気が動転してしまう。

メタ認知が高い場合、

「緊張しているのは、それだけ頑張ってきた証拠かもしれない。」

と捉え直せるため、本番でも力を発揮しやすくなります。

3. 人間関係が円滑になる

相手と自分の違いを俯瞰し、他者から見た自分を考えられるため、人間関係を築くのが上手になります。

1対1の付き合いだけでなく、チーム活動やリーダーシップにも役立ちます。

具体例① 友達が急に怒ったとき

メタ認知が低いと、

「なんで怒るの?」

「なんで分からないの?!」

となりがち。

メタ認知力が高い場合、

「自分の言い方がきつかったかな。」

「相手は疲れていたのかもしれない。」


と、相手の立場も考えられるようになります。

具体例② グループ活動

わが家の子どもたちも、現地校の中学ではグループワークをする機会が多くありました。

意見が三者三様でまとまらないこともあったそうですが、「それぞれの良いところを組み合わせよう」と折衷案を考え、全員が納得できる形にまとめる場面もあったそうです。

相手の考えを理解しながら、自分の意見も客観的に見つめ直す

このような経験も、メタ認知力を育てる機会の一つだったのではないかと感じています。

people having meeting beside table

振り返りを繰り返す

メタ認知力は「頭のいい子だけが持つ能力」ではありません。

日々の失敗を振り返ったり、「どうしてそう思ったの?」という親の問いかけを積み重ねることで、少しずつ育っていく力です。

メタ認知力は何歳から育つ?

メタ認知力は、幼児期から少しずつ芽生え、生涯を通して伸ばしていける力です。

3〜5歳

一般的には、3〜5歳頃になると

「自分は何を知っていて、何を知らないのか」

「自分はどう考えているのか」


を少しずつ意識できるようになります。

小学校〜

小学校低学年〜中学年では、自分の考えや学習方法を振り返る力が育ち始めます。

そして小学校高学年から中学生にかけては、状況を客観的に捉え、「次はどうすればうまくいくか」を自分で考えて行動を調整する力が大きく伸びる時期とされています。

日々の会話の中で

とはいえ、メタ認知力は年齢だけで決まるものではありません。

日々の経験や、周囲の大人との関わり方によって育まれる力です。

だからこそ、幼い頃から

「どう考えたの?」

「次はどうしてみようか?」


といった問いかけを積み重ねることが、子どもの成長につながります。

子どものメタ認知力を高める親の声かけ4選

子どものメタ認知力は、毎日の親子の会話の中でも育てることができます。

大切なのは、答えを教えることではなく、

「自分で考えるきっかけ」を作る声かけです。

「なんで間違えたの?」ではなく「どう考えたの?」

「なんで間違えたの?」ではなく、

○「どこまでは合っていたと思う?」

○「次はどうしたらうまくいきそう?」

失敗の原因を一緒に考えることで、自分を客観的に振り返る習慣が育ちます。

メダカの失敗

わが家では昔、
メダカを育てていた時期がありました。

メダカが卵を産み、成長していく過程を観察していたのですが、ある夏に突然全滅してしまったのです。

その時は親子でショックを受けましたが、

「どこがいけなかったかな?」
「水質が悪かったかな?」
「窓辺の気温が高過ぎたのかな?」
「エサのやり過ぎかな?」
「今度はどんな場所で育てたらいいかな?」


と、いろいろな角度から考えるきっかけになりました。

失敗そのものよりも、「次にどう生かすか」を考える経験は、メタ認知力を育てる大切な時間だったと思います。

a person standing in front of a fish tank

「すごいね!」だけで終わらせない

単に「頭いいね!」 ではなく、

○「最後まで考え抜いたね。」

○「〜で工夫したところがよかったね。」

結果だけでなく、考え方や過程に目を向ける声かけは、子ども自身が「何がよかったのか」を意識するきっかけになります。

子どもに答えを教えすぎない

子どもが困っているときは、すぐに正解を伝えるのではなく、

「どうしたらいいと思う?」

「他の方法もあるかな?」


と問い返してみます。

自分で考える時間が、メタ認知力を育てる大切な機会になります。

親自身も振り返る姿を見せる

「今日はちょっと言い方がきつかったかな。」

「次はこうしてみよう。」


そんな親の姿を見せることも、子どもにとっては「振り返ること」を学ぶ教材になります。

私もつい子どもたちにきつく叱り過ぎてしまった時は、

「きつく言い過ぎてごめんね。」

「あなたの○○というところを直してほしいと思って言ったんだよ。」


と伝えるようにしています。

親が完璧である必要はありません。

親自身が振り返る姿を見せることも、子どものメタ認知力を育てる大切な関わり方だと感じています。

まとめ

メタ認知力は、一朝一夕で身につくものではありません。

でも、毎日の小さな問いかけや振り返りを積み重ねることで、少しずつ育っていく力です。

子どもが自分で考え、自分で成長していけるように。

正解を教えるだけではなく、

「どう考えたの?」

と耳を傾ける時間を、ぜひ大切にしたいですね。

海外でも日本でも、

子どもが自分で考え、自分の行動を振り返る力は、これからの時代を生きる上で大切な力です。

だからこそ、日々の親子の会話の中で、

「どう思った?」
「次はどうしてみようか?」


という問いかけを大切にしていきたいですね。

子育ては一筋縄にはいかないけれど、親も子どもも、一歩ずつ1ミリずつ進んでいきたいですね。

子育てを頑張っている貴方のヒントになれば嬉しいです♪

今日も読んでくださり、
ありがとうございました。
ラベンダーでした🪻
Have a nice rest of your day♡