せっかく覚えたのに忘れてしまう。
英単語も歴史も、がんばって覚えたはずなのに数日後には思い出せない。
「記憶力ってどうすれば良くなるんだろう?」という疑問から、認知心理学に行き着きました。
実は人が忘れるのは、ごく自然なことらしいのです🌱
では、どうしたら効率的に知識を蓄えられるのでしょうか?
なぜ人は忘れるのか
脳にはもともと、忘れる機能が備わっています。
・脳は必要な情報を取捨選択している
・ 一度見ただけの情報は「重要ではない」と判断されやすい
そのため、忘れること自体は脳の正常な働きと言えます。
たしかに、
すべてを記憶していたら、さすがの脳もパンクしてしまいます。
「辛いから早く忘れたいわー」ということもありますよね💦
このように、
脳は情報を整理する(忘れる)ことで、私たちを守っている面もあるのです。
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忘却曲線が教えてくれること
19世紀のドイツで、
「人間はどのくらいのスピードで忘れるのか?」 を実験した人物がいました。
それが心理学者エビングハウス(Hermann Ebbinghaus)です。
彼は、意味のない文字の組み合わせをひたすら覚え、時間が経った後にどれだけ覚えているかを調べました。
そこから生まれたのが、
有名な「忘却曲線(Forgetting Curve)」です。
人は時間とともに忘れます。
忘れることを逆手にとって反復学習を重ねることで、「思い出すまでの時間を短縮できる」ことを示しました。
忘れることは自然なことです。
だからこそ、
忘れる前のギリギリのところで思い出す復習が効果的なのです。
間隔反復学習とは
では、記憶するための
効果的なタイミングや復習方法はあるのでしょうか?
「時短で思い出し」、「長期的に記憶させる」には、どんな頻度で復習すればよいのでしょうか。
エビングハウスの実験から、
次のような間隔で復習することが効果的と言われています。
・当日(学習直後)
・翌日
・1週間後
・1ヶ月後
このように、
間隔を空けながら復習すると、思い出す作業にかかる負担が減り、忘れにくくなると言われています。
苦手なことは早めに復習する
苦手科目こそ早めに復習することで、短時間で思い出せるようになります。
苦手科目の復習は辛い作業ですが、
だからこそ優先順位を高くすることが大切です。
ストーリーを持たせる
また、
単なる暗記ではなく「意味のある言葉」として覚えることで、記憶は定着しやすくなります。
英単語なら簡単な例文にしたり、
歴史ならストーリーと関連づけたりすることで、情景とともに思い出しやすくなります。
私が実感したこと
負のループを断ち切る
私自身、日本史は大の苦手で仕方なく世界史を選択しましたが、必ずしも得意科目ではありませんでした。
受験で足を引っ張らないために、何とかして平均以上を維持したい。
当時はそんな思いでさまざまな工夫をしていました。
学校のプリントにメモ書きをする。
色ペンを使い分けて見やすくする。
ルーズリーフや付箋を活用する。
そして、大嫌いだった、
復習です。
分からないことや忘れたことを後から勉強し直すことほど苦痛なものはありません。
それでも世界史の授業があった日は、帰宅後にプリントを読み返し、分からない箇所は自分なりに調べるようにしました。
すると、
授業の内容が思い出されたり、変な苦手意識が薄れたりすることに気づきました。
できないからやらない。
やらないからできない。
そんな負のループを断ち切れたような感覚でした。
当時は「忘却曲線」という言葉を知りませんでしたが、今振り返ると理にかなった学習方法だったのだと思います。
こうした積み重ねが、大学受験で納得のいく結果につながったのだと思います。
オールマイティな間隔反復練習
これは世界史に限らず、
さまざまな学習に応用できそうですね。
・英単語、漢字の暗記
・歴史の年号、専門用語の暗記
・語学のフレーズや文法の習得
・ビジネススキルの習得
・資格取得
・スポーツや楽器の練習
・プレゼンテーションの練習
・生活習慣や思考パターンの書き換え


ゴールから逆算してアウトプット復習する
新しい情報が自分の知識として定着するには、それ相応の時間がかかります。
覚えたいことは何度もアウトプットを繰り返すことで、ようやく自分のものになっていきますよね。
わが家でも、大学生の子どもが就活で「自己分析」に取り組んでいました。
書き上げた自己分析は、面接に向けて暗記しなければなりません。
しかし、
はじめは記憶が曖昧で、自分の言葉として上手く話すことができませんでした。
そこで
「上手く話せない部分を重点的に、時間をおいて何度も練習するといいんじゃない?」とアドバイスしました。
すると回数を追うごとに上達して、
面接通過率も徐々に上がっていきました。
このことから分かるのは、
第一志望の企業(学校)をゴール地点として、逆算して間隔反復練習をすることが重要だということです。
時間よりも回数を増やす
もうひとつ実感しているのは、
一度に何時間もかけて勉強する必要はないということです。
「受験生は長時間勉強してなんぼ」
という風潮がありますが、それよりも復習する回数を確保した方が効率的だと感じています。
忘れかけた頃にもう一度触れる方が、知識は定着しやすいのです。
現在、私はDuolingoで外国語を学習していますが、学習時間は1日10〜15分ほどです。
ただし、学習する前には必ず前日までの学習でできなかった単語や文章をサラッと復習するようにしています。
そのおかげか、始めは分からなすぎて辛かったイタリア語も、今日現在で409日連続で学習を続けられています。
まとめ
忘れることは悪いことではありません。
だからこそ、
忘れそうになるギリギリのところで復習のタイミングが大切です。
学習方法を少し変えるだけで、学習時間の短縮と長期的な記憶の定着が期待できますね💡
英語学習や受験勉強に一生懸命取り組んでいる皆さんのヒントになれば嬉しいです。
今日も読んでくださり、
ありがとうございました。
Have a nice rest of your day ♡
参考文献:ヘルマン・エビングハウス『記憶についてー実験心理学への貢献』


