帰国子女がつまずく”意外な原因”
海外生活では
英語ができるようになれば大丈夫、
と思っていました。
でも実際は
そうじゃありませんでした。
将来つまずく子の意外な原因、
それは
日本語力です。
日本語こそが、
思考力の土台なのです。
先日の
「現地校が辛い子どもに親ができるサポート7選」の
「日本語力を育てる」について掘り下げてみたいと思います。
なぜ日本語が重要なのか
理由①:考える力は母語で育つ
幼い時期は、
ひとつの言語をしっかり育てることが
大切だと言われています。
それは
何かを考える時に
2つ以上の言語だと
混乱してしまうからです。
幼い頃に海外に渡り
日本語の発達が途上の場合、
言語習得がどっちつかずに
なることがあります。
すると
自分の考えを整理できず、
表現することも難しくなります。
そうなると、
もはや英語以前の問題
になってしまいます。
大人になってからの
感情コントロールにも影響します。
理由②:感情表現は母語で
感情の教育に「母語」は重要な役割を果たしています。
特に「つらい」「悔しい」という
ネガティブな感情を言語化できないと
解決の糸口が
見つからなくなってしまいます。
その子の良い面も消えてしまい、
ときに不登校につながることも。
理由③:学力の伸びにも影響
読解力=すべての教科の土台です。
日本語の力が弱いと、
他の教科も伸びにくくなってしまいます。

海外でもできる対策
1.家では日本語
一番手軽で効果的なのが、
お家での会話です。
毎日の会話がそのまま日本語トレーニングになります。
ポイントは「正しく話すこと」よりも
会話のキャッチボールを楽しむこと。
楽しい環境では
言語習得が早いと言われています。
また
海外にいるからといって
無理に英語に寄せる必要はありません。
子どもが安心して話せる「母語の時間」を
一緒に作るよう心がけましょう😊

※海外発送できない場合があるので、日本のご家族経由で送ってもらう形がオススメです。
2.日本語の本にたくさん触れる
海外では
日本語の本が手に入りにくいですが、
・渡航前にまとめて用意する
・海外発送ができるサービスを利用する
など、できる工夫はあります。
わが家では
子どもたちが小さい頃、
こんなルールを決めていました。
・就学前の子には「寝る前の読み聞かせ」
・就学期の子は「夕食前に読書」
読み聞かせは
毎晩1人につき1冊選ばせていました。
2人同時に読み聞かせていたので、
毎晩2冊読むことになります。
大変ではありますが、
この積み重ねが語彙力の土台になります。
完璧じゃなくて大丈夫。
「週に数回でも続けること」。
辞めてしまってもまた始めればいい、
というスタンスが続けるコツです。
これは単なる出費や手間ではなく、
将来への投資です。
子どもは触れた言葉の分だけ、
確実に伸びていきます。
私の実体験 : 失敗編
ここで私の実体験をお話ししますね。
私自身は幼少期、
海外で5年間生活していました。
日本人学校に通ってはいたものの、
触れる日本語の頻度は非常に限られていました。
読む本といえば教科書くらい。
家庭にある本も少なく、
それを何度も読み返す状態でした。
たくさんの文章に触れていると、
語彙力も豊富になりますよね。
逆もまた然り。
当然、
自分の感情や考えを表現するときも、
どれだけの日本語に触れてきたかがカギになります。
日本人学校での成績がトップクラスだった私は、帰国後、
日本の教育レベルの高さに愕然としたのです。
基礎的な学力差に苦しむことに加えて、
語彙力の乏しさにも苦しみました。
知っている単語数が圧倒的に少ないことに
劣等感を覚えたのです。
あるとき友達が
「電車がフツウになった」
と言いました。
私の頭の中には
「普通」という言葉しか
浮かびませんでした。
フツウには、
A 普通
B 不通
の2つの言葉があることを知らず、
会話が成り立たなかったのです。
知らないというだけで、
大切なことを失ったように感じました。
子どもの長い人生を考えてみましょう。
相手とのコミュニケーションを円滑に進め
自分の思いを自由に届けるためには、
母語である日本語の習得は必要不可欠なのです。

永住者も日本語を
ハーフ(ミックス)の人も、
長期滞在者も、
永住者も、
ぜひともバイリンガル教育(日本語学習)を
続けてほしいと思います。
日本語が話せると、
アイデンティティの形成や
将来の可能性にも
役に立ってくれるからです。
バイリンガルの子は、
・海外で活動することへの抵抗が少ない
・将来のビジネスチャンスが多い
という利点もありますね。
このように
日本語を維持することは、
心の支えやキャリアの武器になり得るのです。
まとめ

日本語を大切にすることは
遠回りではありません。
海外に渡航した直後は、
外国語の習得に集中しなければならない時期もあるでしょう。
しかし、それと同時に
「日本語の強化・維持」にも気を配ってあげたいものです。
まずは今日、
お家での会話を「日本語でしっかり話すこと」から始めてみてください。
日本語教育に迷っている方の参考になれたら嬉しいです。
今日も読んでくださり、
ありがとうございました。
Have a nice rest of your day♡




